かつて昭和の展望施設には「回転カフェ」が至る所に存在していました。
床がゆっくりと動き、座っているだけで景色が変わっていくという娯楽施設。なんとものどかな昭和らしい設備でした。それは豊かな日本になっていく途上のひとつの“時代の象徴”でもありました。
しかし現在、そうした空間の需要も減り、また設備の耐久性も限界を超え全国的にもほとんど姿を消しています。
そんな中、神戸には現役で体験できる回転カフェが2つも残っています。
しかもどちらも営業を続け、異なる時代の空気をそのまま体験できる場所として存在しているのです。
神戸ポートタワー「Ready go round」
ひとつ目は、神戸ポートタワー の中にある「Ready go round」。
リニューアルされたタワーの中で、この回転カフェは令和の時代にフィットさせたスタイルで再登場しました。
席に座っているだけで、視界がゆっくりと流れていく。海から街へ、街から山へ。神戸港を中心にした神戸の風景が目の前を通っていきます。
「神戸という都市を、一周して理解する感覚」それがここにはあります。
「Ready go round」インフォメーション
神戸ポートタワー 展望3階
営業時間 9:00~23:00(L.O.22:00)
座席 カウンターのみ全39席 ※全席禁煙
公式サイト
須磨浦展望閣「喫茶コスモス」
もうひとつは、須磨浦山上遊園 にある「喫茶コスモス」。こちらは一転して、昭和の空気を色濃く残した空間です。ここはロープウェイで須磨浦山上遊園に登り展望閣の中にある場所。
店内に入っていくと昭和のままの内装、光、時間の流れ。すべてがどこか懐かしく、ゆっくりとした雰囲気が伝わってきます。
店内の雰囲気は昭和のままですが、そこから見える瀬戸内海の景色は絶景です。
店内のメニューは、どこのカフェにもありそうなものが並びますがここで見るとテイストも懐かしい昔の味がするのかもと思ってしまいます。
クリームソーダひとつを味わっても「過去の時間の中に入り込むような体験」ができる現代のカフェでは得られない感覚が、ここにはあります。
「喫茶コスモス」インフォメーション
展望閣3階喫茶コスモス ※須磨浦山上遊園の入場が必要
10:10~16:30 ラストオーダー15:30
公式サイト
なぜ神戸に“2つも”回転カフェが残ったのか
神戸には、回転カフェが2つ残っています。
それは単なる偶然ではなく、神戸が持つ“時間の流れ方”の表れかもしれません。
ひとつは新しく、ひとつは古い。しかしどちらも、同じ体験を伝えています。
「ゆっくりと景色が変わる時間」その価値に気づいたとき、神戸という街の見え方も、少し変わるはずです。










