「蛙や木琴」、と書いただけではよく読めなかったりどんなお店なのかわかりにくいかもしれません。というよりわからないのが普通でしょう。「喫茶」とつくことにより、喫茶店なんだということがわかる次第。そんな「蛙や木琴」を紹介しましょう。
蛙や木琴は「喫茶店」
「蛙や木琴」、かえるやもっきんと読みます。なかなかカエルを漢字で表記することも少ないので読みにくいかもしれません。そして木琴は、楽器の木琴です。マリンバといったほうが通じるかも。
神戸ポートタワーが見えるビルの二階にある「蛙や木琴」。店舗の窓には珈琲、カレー、ケーキ、といった文字も見え、なとんなく普通の喫茶店であることをアピールしているのがわかります。
ビル入り口前にあるお店の立て看板を見ると、「蛙や木琴」色がじわじわと感じられるようになります。このカエルのイラストを見て、興味を持つか気持ち引き気味か、それは感じる人次第。さて中に入りますか、それともここまでにしときますか?
店内はカオス…いやカエルだらけ
お店のドアを開けて目の前に現れたのは、狛犬ならぬ狛蛙に守られた黄金のカエル。勝手に「カエル大明神」と名付けておきましょう。
そして次に目に入ってきたのがこの店内。所狭しとさまざまなグッズが並びます。よく見るとカエルグッズも多いのですが、並ぶのカエルとは限らないようです。この雰囲気だけ見ると昭和レトログッズを扱うアンティークショップのよう。
ひと際目立った子ども程の大きさのカエルは蛙いちろう君という名前だそう。後ろにいる毛糸で編まれたカエルがじろう君です。顔の上に乗せているのは脳みそ。
店名の「木琴」もちゃんと存在感を示しています。この日は店内中央に鎮座していた木琴。時にはテーブルになったり店内の配置レイアウトは変わるみたい。
店主がカエルと木琴が好きで自分な好きなものを合わせたのが店名の「蛙や木琴」ということだそうです。
喫茶メニューも尖っている
ここまでの店内を見ていると一体ここは何のお店かと意識が飛んでしまいそうになりますが、「蛙や木琴」は喫茶です。ようやくここからこのお店のメニューを見ていきましょう。
メニューは一見どこにでもある品揃えのようにも見えますが、所々気になる箇所がありませんか?
いくつかのメニューを紹介しましょう。まずこちらはオムライス。他の喫茶店で出てくるオムライスとなんら変わりないものです。ただ、ケチャップで「蛙」と書かれているだけ。見方によっては、「虫」「圭」と単体でも読めそうですが、「蛙」です。
そしてこちらがカレー。メニューをよく見ると(蛙)と書かれてあります。ひょっとしてカエルの肉が入っているのかとも思ってしまいますが、出されたのがこちら。よく見るとカレーの中から、カエルが顔を出している様子をライスで表現しています。カレーに入っていたお肉はチキン、カエルの肉ではありません。これがカレー(蛙)です。
最後に裏メニューをひとつご紹介しましょう。この人の顔型のプレートに入ったもの、「脳ミート丼」と言います。ひき肉と玉子を炒めた丼です。先に紹介したカエルのじろう君の上には毛糸の脳みそが乗っかていましたが、こここでは「脳ミート」、どうも店主は脳系のモノもお好きなよう。
「脳ミート丼」おいしかったですよ。
さて「蛙や木琴」、いかがでしたか。この空間を楽しめるかどうかはあなた次第。ハマればきっとリピーターになってしまいそう、かも。
蛙や木琴
神戸市中央区栄町通4丁目2-1丸大山本ビル202
みなと元町駅 徒歩1分
11:00~21:00
定休日 木曜日
※営業日時情報は取材時のもの、最新情報のチェックをおすすめします