神戸は豚饅を売るお店はいくつもあり、それぞれの店の味にファンがいます。その中で南京町の中で売られている豚饅といえば、ここ老祥記が有名です。老祥記で豚饅包みの体験談を踏まえてご紹介します。
老祥記の味の秘訣は皮に入る麹にあり
コロナが落ち着いて南京町にも観光客が戻ると以前より老祥記の店の前には豚饅を求めるお客さんの数が増えたように感じます。行列はお店の前では足らずに南京町広場にまで伸びていることが多いです。
以前に老祥記での豚饅包み体験会に参加したことがあり、そこで実際の老祥記の豚饅の包み方を伝授してもらったことがあります。
豚饅の具は豚のバラ肉を粗目にミンチ状にしそこにネギを加えます。そして醤油で味付けするというシンプルなもの。このバラ肉の肉汁が出来上がりのあとにジワリと豚饅の皮からもあふれ出てきます。
豚饅の皮に、老祥記独自の味の秘訣があります。それは皮に混ぜられる麹。創業以来、中国から持ってきた麹を今日まで培養して使用しているそう。あの独特の少し塩味加減がある味はこの麹から生まれていたのでした。
皮の包み方は、具材を包んだ皮を指でひねるように巻き上げます。上の写真が老祥記の曹さんが包んでくれた見本です。
出来立てがおいしいけど冷めてもいける
ふたくちで食べ切れてしまうサイズの豚饅は、蒸しあがりに包んでもらい、しばらくすると包み紙には豚肉からの油が染みてきます。豚饅の皮にも肉汁が染みてきているのが上の写真からもみてわかるほど。しかし、食べてみるとまったく油濃さは感じません。
豚饅は蒸したてのアツアツが一番ですが、老祥記の豚饅は冷めた状態でもおいしいです。特に冷めてからは豚饅の皮の味がより口の中に広がります。持ち帰ってレンジで温める際には、豚饅の熱さを調節して好みの味を探してみるのも楽しい食べ方です。
老祥記
神戸市中央区元町通2-1-14
営業時間10時〜18時30
売り切れ次第終了定休日:月曜日(祝日の際は翌日に振替)