神戸・三宮の中心部、日々多くの人々が行き交う街の片隅に、時代を超えて佇む小さな塔があります。それが「紀元2600年記念 国旗掲揚塔」です。
全国でも稀少な「掲揚塔」
1940年(昭和15年)、神武天皇の即位から2600年を迎えたことを記念し、全国各地に建てられた記念施設のひとつで、三宮のこの塔もその当時の空気を今に伝えています。
多くの場所では「国旗掲揚台」だけが残ることが多い中、三宮に残るのは旗を掲げる塔の構造まで現存する貴重な例です。無駄のない直線的なデザインや、時代を象徴する石材の質感が、80年以上の歴史を物語ります。
昭和から令和へ、時代を超える記憶
この掲揚塔は、繁華街の喧騒からわずかに離れた場所にあるため、通り過ぎてしまう人も少なくありません。しかし立ち止まって見上げると、戦前から変わらぬ姿で街を見守ってきた時間の重みを感じられます。
2025年は昭和100年という節目の年。この小さな塔は、昭和初期から令和の今日まで、変わらずそこに在り続けています。現代の風景の中に溶け込みながらも、戦前の日本の空気を静かに留めています。
神戸を訪れる際は、この稀少な歴史遺産にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
所在地
紀元二千六百年記念 国旗掲揚塔
〒650-0004 神戸市中央区中山手通4丁目3-5




