神戸海洋博物館(神戸市中央区)で、企画展「船旅への誘い―神戸港に刻まれた『飛鳥クルーズ』の軌跡―」が2026年3月3日から開催されます。
本展では、日本のクルーズ文化をけん引してきた「飛鳥」シリーズに焦点を当て、船旅の魅力や神戸港との関わりを多角的に紹介。会場には船体模型や歴史資料、写真パネルなどが並び、ゆったりとした“船の旅”の世界観を体感できます。
クルーズ文化を支えてきた「飛鳥」の歩み
船旅は単なる移動手段ではなく、船上で過ごす時間そのものを楽しむ旅のスタイルとして発展してきました。
日本では1989年が「クルーズ元年」と呼ばれ、以降、国内クルーズ文化が本格化。その流れの中で、1991年に日本船籍最大級の客船として誕生したのが「飛鳥」です。
現在は、初代「飛鳥」、「飛鳥II」(2006年就航)、「飛鳥III」(2025年就航)と、ブランドは受け継がれ、日本のクルーズ史を象徴する存在となっています。
会場では、その歴史を写真と解説で丁寧に振り返る構成となっており、クルーズ文化の発展過程がよく分かります。
精密な船体模型や関連資料も展示
展示室の見どころの一つが、精巧に作られた船体模型です。
ガラスケース内には「飛鳥II」などの模型が並び、デッキ構造や船体ラインまで細かく再現。実船を俯瞰するような視点で観察でき、船舶ファンはもちろん、普段クルーズに馴染みのない人でも見応えのある内容になっています。
また、クルーズ関連の記念品や資料も展示され、船旅が持つ“特別な時間”の演出が伝わってきます。
戦前の船旅パンフレットなど貴重資料も
さらに注目したいのが、戦前の船旅資料の展示です。
NYKラインのツアーパンフレットや世界一周クルーズの案内など、当時の国際航路の雰囲気を伝える貴重な印刷物が並びます。
港町・神戸が担ってきた海運の歴史を、「旅」という視点から読み解ける構成になっている点も本展の特徴といえるでしょう。
3月14日には「飛鳥」3隻が神戸港に集結
今回の企画展に合わせ、2026年3月14日には、飛鳥の名を継ぐ3隻の船体が神戸港に集結予定とされています。
展示を見たあとに港へ足を運べば、より立体的にクルーズ文化を感じられる機会となりそうです。
ゆったりとした“船の時間”に触れる企画展
本展は、豪華客船の華やかさだけでなく、クルーズという旅の本質――時間を味わう旅――に目を向けた内容になっています。
神戸港の歴史に興味がある人はもちろん、これからクルーズ旅行を検討している人にとっても、船旅の魅力を知るきっかけになる展示といえるでしょう。
開催概要
企画展名:船旅への誘い―神戸港に刻まれた「飛鳥クルーズ」の軌跡―
期間:2026年3月3日(火)~5月10日(日)
会場:神戸海洋博物館 2階企画展示室・マリタイムシアター
時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日:月曜日 ※5月4日(月・祝)は開館、5月7日(木)休館
入 館 料:大人(大学生以上)900円、 小人(小・中学生、高校生)400円








