1981年に開催された「神戸ポートアイランド博覧会」、通称「ポートピア」で展示館としてつくられたパビリオン。現在当時の形態を保ったまま現存しているのは一つだけです。
神戸プラネタリウムシアターが現存しているパビリオン
「ポートピア」開催時のパビリオンで現存しているものは、現在のバンドー神戸青少年科学館です。
円形の独特のスタイルをした建物、現在はバンドー神戸青少年科学館として営業しています。ポートピア開催時には、ここは神戸プラネタリウムシアターという名称のパビリオンでした。直径20メートルのドーム内にきれいな星空が投影され観客を魅了しました。
神戸プラネタリウムシアターは、当初からポートピア閉幕後も神戸市立科学博物館の一部として恒久施設にする予定で作られました。その計画通り、現在もポートピア開催時とほぼ変わらない形状で残っています。
現在は黄色と茶色のツートンカラーになっていますが、ポートピア開催時は赤と白のカラーリングでした。
神戸プラネタリウムシアターの隣にある建物は、当時は神戸館というパビリオンでした。神戸館では神戸開港からの歴史を映像や写真で見せるトライビジョン劇場がウリでした。
神戸館はポートピア閉幕後は増築して、神戸プラネタリウムシアターと一緒になり神戸市立科学博物館とする予定から現在に至っています。神戸館にあったときとは建物の形状は変わりましたが、同じ場所にあったパビリオンとしては現存しているもののひとつになります。