日本で初めてオリーブオイルを搾油できたのが神戸でした。その歴史を引き継ごうと三宮にはオリーブの木があちこちで植えられています。
北野坂に並ぶオリーブの木
北野坂を歩いているとオリーブの木のプランターが並んでいることに気がつきます。観葉植物として並んでいるのかと思ったらどうも違うようです。
北野坂は異人館に向かう道。そこにあるオリーブの木はとても北野の雰囲気には合っています。
特に気を留めずに歩いているだけならオリーブの木とはわからずに街の雰囲気に合わせた観葉植物に見えるかもしれません。
オリーブの木が植えられたプランターには所々に案内板が見えます。これをよく読むと明治15年に国内で初めて神戸でオリーブオイルが搾油され、それを伝承するためにオリーブの木を植えている活動のようです。
北野ホテルの前には神戸阿利襪園跡地の案内板
北野ホテルの前には国営神戸阿利襪園(オリーブ園)について解説された案内板があります。これはこの地にかつて日本で初めてのオリーブ園があったことを示しているものです。ちなみにオリーブの漢字は阿利襪と書いたようです。
ここにもオリーブの木が植えられています。さらによく見るとオリーブを収穫している人のパネル板が設置されています。なかなか素敵な演出ですね。
国営神戸阿利襪園跡地の案内板。国の事業としてオリーブの木が植えられていたことに驚きます。当時にしてみれば日本を近代化するための農産業のひとつとして行われた重要なミッションだったに違いありません。それが神戸で行われていたということです。
いまでは日本のどこでも見られるオリーブの木ですが、明治の文明開化のときに入ってきたという歴史がここ神戸で知ることができます。今回紹介した場所以外にもこのオリーブの歴史を伝承するためにオリーブの木が植えられ場所があります。オリーブの木を探して神戸を歩いてみるのも楽しいのではないでしょうか。
