再整備されているJR神戸線の元町~神戸駅間の元町高架通商店街、通称「モトコー」。再整備により戦後の闇市からの風情をいまも残すモトコーも刷新されてしまいます。そこで2023年度末までの期間限定にて「モトコーミュージアム」が開催されています。
モトコーミュージアムはモトコータウン6で開催
モトコーミュージアムは2023年12月末までの期間限定で行われているイベント。昭和の色を残した高架下の店舗は根強い人気がありましたが、時代の変化には及ばす再整備され新しい商店街に生まれ変わります。その前にこれまでのモトコーへのリスペクトも含めて次の世代に導く体験型のミュージアムが出来上がりました。
モトコーミュージアムはモトコータウン6の区間を利用して開催されています。三宮側からモトコー沿いに向かうと上の写真のようなモトコー6の外観がミュージアム仕様にペインティングされている様子が見られます。
モトコーミュージアムは2023年9月9日から一般公開されました。営業日は土曜日曜祝日だけのオープンです。入場は無料です。
入場は無料ですが、入り口横にあるミュージアムショップで簡単な受付を済ませてから入場するスタイルになっています。
モトコーミュージアムは高架下の店舗の造りをそのまま利用してアート作品やインスタレーションなどの展示がされています。その展示を通してモトコーの体験をするというのが主旨のようです。
数人のアーティストによる主な展示物は現代アートです。奥には電飾が激しいゾーンがあり、モトコーの雰囲気とはまた一線を画した作品を見ることができます。
高架下にあった店舗をそのまま利用して展示されている作品もあります。そこではモトコーの雰囲気も感じられるはず。昭和から続くモトコーの感覚を味わうには店舗型の作品がおすすめ。
その中でもスナックだった店舗を利用したインスタレーションはモトコーと夜の店の雰囲気を合わせて感じることができます。
今のモトコーを感じておこう
いまはモトコーも再整備をされることで落ち着いてしまいましたが、ここまでには長い紆余曲折の時期がありました。上の写真はモトコーをこのまま存続させようという店主たちの活動をしていた頃に掲げられていたポスターです。闇市からの雰囲気を残すモトコーには根強いファンがいる一方、最盛期に比べると客足が落ちていたのは事実。
古いものがなかなか残せない世の中ですが、今あるモトコーの雰囲気をできるだけ感じ取っておいて次の世代につなげることがせめてものできることなのかもしれません。
モトコーミュージアム
神戸市中央区元町高架通3−261
開館日 土日祝日 2023年12月31日まで
時間 13:00-17:00
入場無料